かるた初心者の為の練習法
~試合が取れるようになるまで2~


2-2-1.決まり字を覚えよう
競技かるたで用いる小倉百人一首には100種類の短歌しかありません。例えば、「む」から始まる歌は「むらさめの 露もまだひぬ 巻きの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ」の1首のみです。つまり「」を聞けば「むらさめの」の札だと分かり、取ることが出来ます。これを決まり字と呼びます。決まり字を覚えることが競技かるたをする上ではじめの壁となります。100枚の決まり字を覚えることは大変のように感じますが、語呂合わせを使うことで意外と簡単に覚えられます。まとめられているウェブサイトがいくつかありますので紹介します。
かるた一病息災のサイト内の かるたの練習>札の覚え方
とんぺー流
・YouTube:【競技かるた】百人一首 決まり字語呂合わせ1【PDFあり】1~4まであります。リンク先でPDFもダウンロードできます。

 決まり字を覚える際に重要なことがあります。取り札(下の句しかかかれていない札)を見て決まり字が出てくることです。ほとんどの語呂合わせは「決まり字(上の句)→下の句」の連想を前提としています。しかし、競技かるたにおいて重要なのは「取り札(下の句)→決まり字(上の句)」の連想です。語呂合わせで百首覚えると共に、取り札を見て決まり字がぱっと言えるようになりましょう。複数の語呂合わせを覚えて使用することも有効です。(下の句→上の句の語呂合わせを考えるのもよいでしょう。考えてまとめてくださる方がいれば大変うれしいです。)

2-2-2.決まり字を整理しよう。
 決まり字は1枚札(同じ音から始まる札 が1枚しかない札)から順番に覚えるように整理されていることが多いです。どの音から始まる札があるかを覚えておくと全体を整理することが出来ます。1枚札から順番に以下のようになります。
1枚札:むすめふさほせ
2枚札:うつしもゆ
3枚札:いちひき
4枚札:はやよか
5枚札:み
6枚札:たこ
7枚札:おわ
8枚札:な
16枚札あ
これを並べて「むすめふさほせ うつしもゆ いちひき はやよか み たこ おわ な あ」となります。「娘房干せ写し燃ゆ、一引き早よか見た子追わなぁ…」という覚え方もありますが、意味がよくわからないので、ここは呪文のように唱えて覚えましょう。
また、あ札は多いのでその中で「はらきまりさしひけ」という語呂もありますがこれは順番も含めて様々あるようです。

2-2-3.決まり字の習熟度をあげよう。
 札流し(札落とし)を繰り返ししましょう。札流しのやり方は下記をご覧ください。札を使って行うことが望ましいですが、札がない場合はウェブやアプリを用いて行うのもよいでしょう。かるた一病息災のサイト内に流しの練習ができるページがある他、多数のアプリもある様です。

札流しのやり方
・100枚を3~4個の束に分ける
・1つの束を持つ。
・一番上の1枚の決まり字を発声する。
・一枚めくって次の札の決まり字を発声する。(めくった札は適当に落としておく)
・持っている束がなくなったら次の束へ
・100枚すべて終わったら終了。
注意点
・可能であれば誰かに正誤を見てもらうようにしましょう。
・上下逆さまでも出来るようになりましょう。
・正しい方向と逆さまとが混ざった状態で100秒を切れるようになりましょう。
 (最終的には60秒前後を目指しましょう。)
・苦手な札を集めて練習するのも有効です。
・札の裏に決まり字を書くなどし、分からなかったら見て確認するのも良いでしょう。

まとめ
・決まり字をおぼえましょう。
・取り札(下の句)を見て、決まり字(上の句)を言えるようになりましょう。
・1音目ごとに決まり字を整理して覚えましょう。
・決まり字の習熟度を向上させ、札流し100秒を目指しましょう。

最終更新日:2016/12/11
執筆者:華郷(@ka_kyo)

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