はじめて競技かるたの大会に出る前に4
~大会当日の流れ(1回戦から)~


4.いざ1回戦
 組み合わせ抽選会場で自分の番号を確認したら、自分の番号を探して着席しましょう。着席したら、相手に一礼し、挨拶しましょう。札は合図があるまで開けてはいけません。合図があったら「お願いします」と対戦相手に一礼し、札を開けましょう。25枚ずつあることを確認し、並べ始めます。おおよその組が並べ終わったところで暗記時間計測開始の合図があります。札が足りない、多いといった時は審判を呼びましょう。
 試合中のマナーはかるた初心者の為の練習法 ~試合を取ってみよう1~も参考にしてください。

4-1.暗記時間の心得
・席を離れることは構いませんが「失礼します」と一礼しましょう。(細則第四条第三項)
・席を離れたまま暗記時間が終了しても戻るのを待たずに試合は開始されます。(競技会規程第八条第二項) ・相手の暗記を妨げる行為は禁止されています。素振りや畳を叩くこと、頻繁に手を出したり振ったりするのはやめましょう。素振りは暗記終了2分前から可です。(細則第十一条)
・暗記時間中は失礼しますと言って足を崩すことは問題ありませんが、脚を投げ出したり立て膝はやめましょう。(細則第五条)

4-2.試合中の心得
試合のルールに関しては競技規程、競技規程細則を熟読して下さい。特に取りの成立、お手つき、共お手つきについては揉めの原因になりやすいので特に注意して下さい。
試合中の注意事項
・友達が近くにいてもコミュケーションをとってはいけません。決まり字を教えることはもちろん応援行為も禁止されています(細則第二十七条(5)と(7))
畳を叩きすぎるのは厳禁です。うるさくて次の札を読み始められません。(細則第二十七条(3))
・度を超えた素振りは競技規程細則で禁止事項に定めされています。誤って札を払うなど進行遅延につながります。(細則第二十七条(3)補足)
手を挙げるのは読手に待って下さいという合図です。見えなければ意味がないので見えるようにまっすぐ挙げて下さい。また、出来るだけ待たせないように努力して下さい。
相手が並べているときは手を挙げて相手が両手で並べられるように協力しましょう。(細則第十六条第二項補足)
・自分で払った札は原則として自分で取りに行きましょう。ただし、1人で時間がかかる場合は二人で協力しましょう。(細則第十二条)
・札を取りに行くときは他の組の競技線内を歩いてはいけません。(細則第十二条補足)
・見つからないときは○○(札の裏の番号)の△△(決まり字)ないですか?とはっきり発声し探しましょう。
・近隣の組の札が飛んできたら裏の番号を確認し、はっきり発声して探してあげて下さい。
・札の裏の番号はあらかじめ確認しておきましょう
・出札は片づけるのは取った人じゃなくても構いません。
・送り札は速やかに選び長考するのは避けましょう。(細則第二十六条第二項)
・札を送る際、相手が札を並べ直すのを待つ必要はありません。(細則第十六条第一項補足)
下の句が読み始められたら読みを止めてはいけません。手を挙げて制止していた場合はその限りではありません。しかし、制止していたのに読み始められたと言うことは見えるように手を挙げていない、長時間待たせすぎなどの原因が考えられるので改善しましょう。(細則第十六条第三項)
・下の句が読み始められたら素振りをしてはいけません。(細則第二十七条(1))
・出血など怪我で対応する場合は読みを待ってもらって構いません。絆創膏は持っておくのがいいでしょう。(細則第十六条第一項補足)
・主張することは構いませんが、主張するなら相手の主張もしっかり聞きましょう。(細則第二条補足・第三条)
審判が判定した場合は従いましょう。(細則第二条補足・細則第二十七条(8))

4-3.試合が終わったら
 相手陣を取った、相手がお手つきをしたなどの場合、必ず札を送って自陣を0枚としましょう。相手、(個別に審判がついている場合は審判)、読手の順に礼をします。近い順と覚えるのがよいです。礼をする際は払った札を取りに行く前にします。
 試合終了後、枚数差を確認し、札が50枚あるか確認します。ほとんどの場合一番上の札は決まっているので探して一番上にします。何の札が一番上かは試合中にアナウンスがあります。アナウンスがなければ審判員に確認して下さい。札を片づけ終わったら再び礼をします。
 札を片付け終わったら、勝った方が結果を組み合わせ抽選の会場に勝敗と枚数差を報告に行きます。(競技会規程第十条)
試合終了後の注意事項は以下の通りです。
・最後の一組でない限り、自分が試合が終わっても他の組が試合をしています。騒いだり邪魔になるようなことはやめましょう。
・会場内で動くときは際は必ず出札が読まれて札整理に時間がかかるときに動きましょう
・空札の時はすぐ次の札が読まれます。動くことで進行を止めないようにしましょう。
・会場内で止まるときは邪魔にならない位置で座りましょう(立膝は厳禁)。
・読手の目の前を通ると読みの妨げになるので避けて通りましょう。

4-4.2回戦に進出したら
1回戦に勝った、もしくは不戦勝で2回戦に進出したら2回戦の準備をしましょう。1回戦終了後に2回戦開始のアナウンスはありません。おおよその時間になったら組み合わせ抽選会場に行きましょう。2回戦は1回戦終了後すぐに開始されます。待たせることのないように気を付けましょう。特に不戦勝やクラスの試合自体が休みの場合は試合終了に気づかないこともありますので気を付けてください。暗記開始後5分以内に着席しなければ棄権により負けとなります。(競技会規程第五条第二項)

最終更新日:2018/2/13
執筆者:華郷(@ka_kyo)

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